ほのやく

現役大学病院薬剤師がお薬や医療に関することについて語っていきます。

【実習】8個のことを実践すれば好印象を与える実習生になれる!?

新型コロナウイルスにより、実習に大きく影響が出ていますね。

ようやく私の職場でも受け入れ開始となりました。

私も6年制の薬学部卒業なので、病院と薬局を2か月半ずつ実習しました。

その期間は人間関係や業務のことで慣れないことばかりでとても緊張しましたし、何を気を付けたらいいのかわからず、毎日ドキドキしながら過ごしました。

そんな私も今では実習生に教える立場になっています。

というわけで、実務実習を行うにあたって注意すべきことについて、独断と偏見ですがまとめたいと思います。

実習先の雰囲気がよかったから就職先を決めるということも多くあるわけなので、良い印象を持ってもらうことに越したことはありません。

また、就職する気がなかったとしても薬剤師界は狭いので、どこかで再び会う機会もよくあります。

私の現在の職場は大学病院なので、数十名の実務実習生を受け入れていおり、様々な実習生を見てきました。

少なからず参考になれば幸いです。

 

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身だしなみを整える

良い印象を与えるためには、第一印象は大切です。

メラビアンの法則についてご存知ですか?

 

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参照:勝負は一瞬で決まる? 「メラビアンの法則」で第一印象を好意的にする方法 - ねとらぼ

 

この図の通り、第一印象を決めるにあたって視覚が55%となっています。

これは実習中でもそうで、身だしなみが整っていないとそれだけで悪い意味で注目を浴びてしまいます

男性であればひげを剃る女性であれば髪をしっかりとくくるということができているだけでも印象は大きく変わります。

また、指導薬剤師の身だしなみが整っていなかったとしても、それに合わせるのではなく、あくまでも実習生にふさわしい身だしなみで実習を行いましょう(そんな指導薬剤師がいても、心の中であいつ社会人何年目なの?と思っておきましょう)。

逆に言えば、そういう中だからこそ、身だしなみが整っているといい意味で目立てるのです。

 

返事をしっかりする

実習するにあたって、指導薬剤師と話すことはよくあるかと思います。

その際、返事をしなかったり、「うんうん」と相槌をうつような返事をすることはやめましょう

あくまでも会話するときは、「はい」と相槌をうちながら会話をしましょう

「うん」と「はい」の印象は全く違います! 

 

メモをする

どんなに些細な話であっても、メモをとるようにしましょう。

これは私が実習生であったころ、つまり教えられる側にいたときは何も感じなかったのですが、薬剤師になり実習生に教える立場になると気付きました。

メモをとっていると、とても好印象に見えます!!!

教える立場に立つとわかるのですが、説明しているときってわかってもらえてるかな?って結構不安だったりもするのです。

そういったときに、メモをとる子がいるとこの子はわかってくれているんだなと好印象になります。

フリでもいいから メモをとろう!

 

私語をしない

実習生が1人だと私語をする相手がいないので、そんなこともないのですが、複数人実習生がいるとどうしても私語をしてしまい実習生がいます。

私が実習生だったときは病院も薬局も実習生は1人だったので私語をするなんてありえませんでした。

しかし、今の職場では数十人受け入れるのでどうしても同じ大学で仲がよかったり、大学にきている感覚になってしまったりし、私語をしてしまう実習生がいます。

実習生は学生ではあるのですが、実習先は医療機関であり真面目に働いている人もいます。

私語をしているとどんなに好印象の実習生であっても、印象は真逆に変わってしまうので絶対にやめましょう。

私語厳禁! 

 

わからないことは薬剤師に聞く

私もよくそうしてしまうあるあるなのですが、わからないことを学生同士で話して解決しようとするんですよね(私の場合は上司の薬剤師に聞かずに同僚で解決してしまうということ)。

学生同士で話し合っても、その答えは間違えているかもしれません。

また、話している内容がすごく真面目な薬の話でも、第三者から見ると内容まではわからないので私語をしているようにしか見えません。

学生として、実習生として医療機関に来ているので、どんどん指導薬剤師を使いましょう。

それに、質問を受けることは受ける側からすると嫌なことではありません。

人は少なからず教えてあげたいと思っており、教えることで一定の満足感を得られますので、どんどん薬剤師を頼って勉強熱心で真面目ないい印象を保ちましょう。

ただし、一つ注意点があります。

一度聞いたことは何度も聞かないように配慮すること。

人間は誰もが一度で覚えられないので何度も聞くことはいいのですが、メモをとる様子もなかったり、当たり前かのように何度も同じことを聞かれると嫌な気もしてきます。

同じことを質問する際は、「以前もお聞きしたのですがわからないことがあって・・・」「何度も聞いてしまって申し訳ないのですが、もう一度教えてほしいのですが・・・」などと、断ってから話すようにしましょう。

 

調べものは必ずする

実習をしていると、「一度このことについて調べてみて」と言われることがあるかと思います。

そういったときは必ずそのことについて調べておきましょう。

後日、そのことについて聞いたときに「すみません、まだ調べてません」と言われると、この子やる気ないんだなと取られてしまいます。

また、調べたことに対して指導薬剤師から「前に言ったこと調べられた?」などと言われなったとしても、自分から「〇〇について調べたのですが、こういうことだったのでしょうか?」などと言って、積極的に自分からアプローチしましょう。

そうすると、この子は熱心で勉強家な子なんだなと好印象につながります。

 

与えれらた課題は派生させて調べておく

例えばですが、「アービタックスの副作用はどんなものがあるか調べておいて」と言われたときに、「副作用は低Mg血症、皮膚障害などがありました」では好印象にはつながりません。

派生させることが大切です。

例えば、低Mg血症になったらどんな自覚症状があるのか、どのような薬剤で対処するのか、皮膚障害が出たらどのような薬剤で対処するのか、予防策はないのか、ガイドラインはどうなっているのか、アービタックスのほかにこのような副作用が起きる薬剤はほかに何かあるのか、などなど派生させることが大切です。

深く調べることができてると自分のためにもなりますし、指導薬剤師からすると好印象間違いなしです。

こういった実習生はそろいもそろって高評価ですし、本当によくできる実習生がほとんどです。

また、そういった派生部分は次に指導薬剤師が実習生に調べておいてほしいこと、知っているか聞きたいことであったりするので、調べておいて絶対に損はありません。

 

日誌はしっかり書く

毎日、日誌を書くのは大変です。

特に実習終盤になると同じような実習も増えていき、書くことがなくなってきますよね。

私が実習生だったときもそうでした。

それでも、内容が薄くなったり、書かなくなると印象は悪くなってしまいます。

その日、指導薬剤師が言ってたことやそれに派生して自分で調べたことを書くなどでもいいと思うので、最後までしっかり書くようにしましょう。

 

まとめ

指導薬剤師の中には、尊敬できない人もいるでしょう。

医療機関によっては、こんなところで就職するつもりもないと思う人もいるでしょう。

ですが、相手にいい印象を持ってもらうことに越したことはありません。

賢く大人になって、心の中で相手を馬鹿にすればいいのです。

本当に薬剤師業界は狭く、薬剤師同士の横のつながりもあるため、実習生のことが話題になることもよくあります。

実習なのでいつかは終わります。

自分の将来にかかわってくる可能性も少なからずあるので、「たった2か月半我慢すればいいんだ!!」と思って、いい印象を持ってもらえるようにしましょう。

猫をかぶったらいいのです!!!!

実習生の方、頑張ってください!